2022年12月16日
NHKの「キソ英語を学んでみたら世界とつながった」
子ども達にお勧めの番組
NHKの「キソ英語を学んでみたら世界とつながった」
この番組では、世界の人々と小学校や中学校で学ぶ基礎英語を使ってビデオ通話します。
子ども達が文化や習慣の違いを知り、英語で伝える楽しさや広がる世界が実感できる良い番組⭐️
現地の人へインタビューするTAKAさんは、英語が苦手だけど外国人とコミュニケーションしたいと勉強中の方。
習った英語を使い、一所懸命伝え、質問をして、コミュニケーションをとっていくところが好きです。
英語を学んでいる子ども達が、英語を学び、英語で伝える楽しさや広がる世界を実感できると思います。
また、現地に住む人が、自分の家や町を映像で紹介してくれ、そこでの生活や文化などのクイズも出してくれるところも面白いです。
イギリス人はお化けが好き お化けのいる家は高いとか、
バングラデシュでは食べ物や食べ方、調理器具など様々な違いがありましたが、私はお肉屋さんが衝撃的でした。
肉屋には生きた鶏が何羽も動き回っています。買いたい鶏を選び、それを籠に入れて重さを測ってお肉にしてもらいます。
日本人はピクピク動いているお魚に乗ったお刺身を平気で食べますが、これから食べる動物を選ぶことには衝撃を受けました。
食事の前の「いただきます」は、作ってくれた人への感謝、ごはんがあることへの感謝、命を頂くことへの感謝からだなぁとつくづく思いました。
他の国のこと、日本とは違うこと、知らないことを知ることは楽しいですよね。
子たちの好奇心がどんどん広がり、自然と英語への興味につながると思います。
この番組でレバノンの家族がBackgammonというゲームをしていたのですが、ニュージーランドで本当によくやったゲームでした。レバノンのことをほとんど知りませんが、私も新しいことを知ることができます☺
2020年07月11日
多くの子どもが間違える「 b/d, p/q」 3つの覚え方!
多くの保護者の方々から、「うちの子は、まだb/d p/qを間違えるんです」とよくご相談を受けます。
これはひらがなでもよく起こり、例えば「は・け」の左右が逆になります。
英語の方が鏡文字がそっくりな形なので、認識するのにより時間がかかります。
英語が上級のクラスの小学生や、中学生の生徒さんでも読み間違えることがありますので、教えてすぐになおせるものではありません。
ぜひ、「まだ書けないの!いつまで間違えてるの!」とならずに、クラスでよく教える方法をご紹介いたしますので、お子様の覚えやすいものを使って楽しく覚えて頂ければと思います。
きっと保護者の方の優しい声かけで、より意識して、自然と間違いも減っていき、自信にもつながると思います。
① 文字と手の形を連想して覚える。
a b c d の順で言いながら、手を写真のようにすると、左手がb、右手がdと覚えられます。
o p q r も同様に、左手がp、右手がq になります。
② bed の形とスペルをイメージにして覚える。
③ 大文字と小文字をセットで覚える。
「B b」は、Bのお父さんと子どものb が同じ方向に歩いていくイメージ
「D d」は、Dのお父さんと子どものdが向かい合って座っているイメージ
もしくはBの大文字から、上のお山をひとつ消す。
このように教えても、それからも何度か間違えます。
その時は、間違った文を楽しみましょう。
"Can beer swim?" bがdになると、deer が beerになってしまいます。
dadは、badになったり、間違えた文章を楽しみながら、自分で気づき直せるようになるのを、気長にサポートしたいものです。
2020年02月19日
Self-efficacy(自己効力感)とは?
先日、当校で使用しているテキストのNational Geographic Learningのワークショップに参加しました。その中で、Self-efficacy(自己効力感)という言葉を聞きました。あまり聞きなれない言葉なので調べると、カナダ人心理学者Albert Bandura(アルバート・バンデューラ)によって提唱された概念でした。
”self-confidence(自信)と似ていますが、「自信」は漠然と自分自身や才能を信じる、ということに対し、「自己効力感」は、より明確に「自分にはゴールを達成できる力があると信じて取り組める力」と定義されています。
様々な研究で自己効力感と学習の成果に大きな関連が見られています。少し難しいことがあるとすぐに諦めてしまう子とチャレンジしようとする子の違いがこの自己効力感にあります。そして自己効力感が高い人は、高度な教育や、幅広い分野から職を選択しようとする等、将来的にも大きな影響を与えると言われています。
自己効力感を高める要素
①自らの成功体験
②他の人の成功体験から自分もできると感じる事
③周りから認められること
④心の状態 (前向きな気持ち)
【起こりうる成果】
忍耐力(簡単に諦めない)
目標を達成する力
逃げないで挑戦する
そのため、
①成功体験ができるよう、一つ一つの練習に達成感を積み重ねられるようにしていく。
②自信のあるクラスメートにやってみせてもらい他のクラスメートもできると感じられる良い影響を与える。
③講師だけでなく保護者の方にも子ども達の様子を伝える。
④間違えても良いという安心できるクラス環境を作る。
ということをより意識しようと思いました。
スクールでは小学生、中高生の生徒の様子をビデオ撮影し保護者の方へ送っていますが、スピーチを終えた後の子ども達の自信と安堵に満ちた表情が素敵です。きっと保護者の方からも褒められ、自信につながっていくことと思います。
クイズ
カンザス州で行われた研究です。バスケのチームが大きな成長を見せた方法は以下のどちらでしょうか。
1.ビデオで失敗した部分を見て、どうすれば良かったかを反省する。
2.成功した部分だけを見せて褒める。
正解は「2」で良かったプレーだけを見たチームが大きく成長しました(TEDTalks; The skill of self-confidence)。 英語教育も同じだと思います。「発音が違う」、「間違ってる!」等と言われ続けると、「自分の英語は通じない」と不安で話せなくなりますよね。間違いは習得する過程に欠かせません。自分の子どもには厳しくなりがちですが、ぜひ良い部分を認め、褒めて、伸ばしていけるよう声がけをして頂ければと思います。
ある子どもが帰る前に講師に”No umbrella”と言いました。雨の日に傘を持ってこなかったと思った講師は”Oh, no! It’s raining. I’m sorry.”(雨降ってて、残念ね)と言うと、”No, No, my umbrella, here. No umbrella!”と言いました。この子は、自分が持ってきた傘がここでなくなったと言いたかったことに講師も気づきました。躊躇わず自分の英語できちんと伝えていた姿をみて、自信を持つことの大切さを感じました。