昨日、東京都主催の「外国人おもてなし語学ボランティア講座」国分寺のセット講座を終えました。
外国人観光客を手助けしたいという方々がご参加されるので、とても積極的な生徒さんが多く、また相手の立場に立って素晴らしい対応を考えられる方々ばかりで、私もたくさん学ばせて頂き、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
この講座では日本のものを英語で説明する練習もしますが、日本のことをよく知らない外国人には通じないものが多くあります。
英語で通じないものを3つ挙げると、
① ゴボウの英語は”burdock root ”
でも、そもそもゴボウを食べない(売っていない)国が多いので、その国の人たちには"burdock root"と説明しても通じません。"It's a kind of root vegetable."(根野菜の1種です)と私は説明します。ゴボウを食べるのは、日本人とセルビア人だけと昔にテレビで言っていましたが、私の知人のカナダ人、アメリカ人、イギリス人、ニュージーランド人は知らなかったので、本当のようです。
② そば buckwheat noodle
日本食をよく知っている人には"soba"と言っても、buckwheat noodleと言っても通じますが、やはり「そば」を知らない人は”buckwheat"と伝えても、"buckwheatって何?”と聞かれます。「うどん」か「そば」の話で、あるネイティブは"thick one or thin one"と話していました。
③ 魚の種類 「コハダ」「ハモ」、出世魚の種類(イナダ、ワラサ、ブリ,ハマチ等)
先日、立川市のお寿司の老舗「寿司勝」にネイティブ講師たちと行きましたが、英語にしても「聞いたことがない」という魚がありました。その時はコハダとハモです。コハダは“spotted shad/gizzard shad/spotted sardine”と辞書にあるけれど、ネイティブ講師たちは「sardine”(イワシ)なら知っている」と…。
イナダ、ワラサ、ブリ、ハマチはすべて"yellowtail"となります。
出世魚は日本特有で、英語では名前は変わりません。
Yellowtail is one example of 'Shusse -uo, which means fish that are given different names according to their stages of growth.
(ブリは出世魚で、成長するにしたがって違う名前になります。)
逆に、寿司 は"sushi"、おにぎりは" onigiri"とそのままで通じます。
日本のものを外国人に英語で説明するのは難しいですが、日本語名で言ってしまい、どんな味か、何でできている、何が入っているかを付け加えると良いと思います。
「ちくわ」を何か分からず食べるより、"Japanese fishcake"と伝え、「魚」だと分かると安心して食べられると思います。
おでん、お好み焼き、すき焼き、しゃぶしゃぶ… 日本の素晴らしい食文化、上手に伝えたいですね。